刈払機の刃といえば、多くの人が思い浮かべるのはチップソーかナイロンコードではないでしょうか。
私自身も普段の現場では、この2つを使うことが多いです。
しかし、刈払機には他にも2枚刃や3枚刃など、用途に合わせたさまざまな刈刃があります。
今回、1年以上放置された草丈約1.5mの現場を刈る機会があり、そこで初めて「シュレッダーブレード」と呼ばれる3枚刃を使ってみました。
実際に使ってみると、これがなかなか面白い。
一言で表現するなら、
「チップソーの切れ味と、3枚刃の力強さを合わせたような刃」
でした。
今回は、そもそも3枚刃はどんな時に使うものなのか。
一般的な3枚刃とシュレッダーブレードは何が違うのか。
そして、実際の現場で使ってみてどうだったのかを書いてみたいと思います。
刈払機の刃はチップソーだけではない
刈払機には、用途に応じてさまざまな刈刃があります。
代表的なのがチップソーです。
円盤の外周に多数の刃が付いており、一般的な雑草からある程度硬い草まで対応できます。
切れ味が良く、比較的きれいに刈れるので、私たち造園業でも非常によく使います。
もう一つがナイロンコードです。
こちらは金属刃ではなく、高速回転するナイロンコードで草を切断します。
柔らかい草や縁石、フェンスなどの障害物周辺、そして最後の仕上げには非常に便利です。
この2つが一般的ですが、そのほかに2枚刃や3枚刃などの金属刃があります。
3枚刃はどんな時に使うのか
3枚刃の特徴は、何といっても力強さです。
チップソーのように外周へ細かな刃がたくさん付いているわけではなく、大きな3枚の刃が回転します。
そのため、細かくきれいに刈り揃えるというより、
「勢いのある草をとにかく刈り倒す」
という使い方に向いています。
例えば、
・背丈の高い草
・密集した雑草
・硬く成長した草
・長期間放置された荒地
といった現場です。
私も以前から3枚刃を使うことがありますが、チップソーとは明らかに感覚が違います。
草に対して刃そのものの力で入っていくような感覚があり、長草が密集した現場では頼りになります。
2枚刃と3枚刃の違い
金属刃には2枚刃もあります。
ただし、ここは単純に「2枚だから強い」「3枚だからきれい」と決められるものではなく、刃の形状や直径、厚みなどによって性格が変わります。
大まかに考えるなら、2枚刃や3枚刃のような刃数の少ない金属刃は、チップソーとは違って、細かな仕上がりよりも長草や密集した草を処理する場面で使われます。
その分、刃が大きく露出するため、石や障害物などへの接触には十分注意が必要です。
使用する際は、刈払機本体と刈刃それぞれの取扱説明書を確認し、指定された組み合わせ・防護具・飛散防止対策を守ることが前提になります。
今回購入したシュレッダーブレード
今回購入したのは、外径305mmの3枚刃タイプのシュレッダーブレードです。
普通の3枚刃と大きく違うのが、刃先がギザギザになっていること。
大きな3枚の刃の外周部分に、ノコギリのような細かな刃が並んでいます。
購入した商品の説明では、SK5鋼、厚さ2mm、硬度50HRCとされており、密集した雑草などへの使用を想定した商品です。
見た目からして、普通の3枚刃とは少し違います。
そして実際に使ってみると、その違いはかなり分かりました。
草丈1.5m、1年以上放置された現場で使ってみた
今回の現場は団地の敷地でした。
1年以上ほとんど手が入っておらず、草丈は約1.5m。
しかも、勢いの強い草がかなり密集しています。
刈払機にとっては、なかなか厳しい現場です。
使用した刈払機は、先日購入した共立 SRE2627LGT。
前回の記事でも紹介しましたが、26ccクラスのオールラウンドな刈払機です。
ここに今回のシュレッダーブレードを装着して作業してみました。
第一印象は「とにかく仕事が早い」
実際に使って最初に感じたのは、
「メチャクチャ作業が早い!」
ということでした。
草をきれいに整えながら刈るというより、
とにかく刈り倒して前へ進んでいく。
そんな感覚です。
しかも、普通の3枚刃より切れ味がシャープに感じました。
私なりの表現になりますが、
「チップソーの切れ味と、通常の3枚刃の力強さを合わせた感じ」
が一番近いと思います。
高回転で無理やり切っていくというより、比較的低い回転でも草に食い込み、
強引なのにシャープに切れていく。
これが非常に気持ちいい。
今回のような背丈の高い草が密集した現場では、かなり作業効率が上がりました。
よく切れる。でも仕上げ用ではない
ただし、一つ大きな注意点があります。
よく切れることと、きれいに仕上がることは別です。
これは普通の3枚刃にも言えることですが、かなり意識して刈らないと刈り残しが出ます。
チップソーで一定の高さに刈り揃えるような感覚とは少し違います。
そのため私は、
「刈り直し前提で使う刃」
くらいに考えた方がいいと思いました。
一発できれいに仕上げようとするのではなく、まず一気に刈り倒す。
そして、あとから仕上げる。
この考え方の方が、この刃の長所を生かせます。
シュレッダーブレードで刈って、最後はナイロンコード
今回の現場では、
シュレッダーブレードで一気に刈り倒す
↓
集草する
↓
ナイロンコードで仕上げる
という流れで作業しました。
この方法が非常に効率的でした。
背丈1.5mほどの草を最初からナイロンコードだけできれいに処理しようとすると、時間も掛かります。
逆にシュレッダーブレードだけで最後まできれいに仕上げようとしても、刈り残しが気になります。
だからこそ、
「荒刈り」と「仕上げ」を分ける。
これが今回の現場では正解でした。
チップソー・ナイロンコード・3枚刃は役割が違う
実際に使ってみると、「どの刃が一番優れているのか」という考え方ではないことがよく分かります。
| 刈刃 | 得意な作業 | 長草・密集地 | 仕上がり |
|---|---|---|---|
| チップソー | 一般的な草刈り | ○ | ◎ |
| ナイロンコード | 柔らかい草・障害物周辺・仕上げ | △ | ◎ |
| 通常の3枚刃 | 長草・密集した草の荒刈り | ◎ | △ |
| シュレッダーブレード | 長草・密集した草を素早く刈り倒す | ◎ | △ |
普段の草刈りなら、やはりチップソーは使いやすいです。
仕上げならナイロンコード。
そして今回のような、
「草が伸び過ぎて、とにかく最初に何とかしないといけない」
という現場で、3枚刃やシュレッダーブレードが活躍します。
道具は適材適所ですね。
私の結論「仕上げる刃ではなく、仕事を前へ進める刃」
初めてシュレッダーブレードを使ってみて、私の評価はかなり高いです。
特に気に入ったのは、作業スピードと切れ味でした。
普通の3枚刃が持っている力強さに、もう少しシャープな切れ味が加わったような感覚があります。
ただし、万能ではありません。
仕上がりを求めるなら、チップソーやナイロンコードの方が向いています。
だから私にとってシュレッダーブレードは、
「仕上げるための刃ではなく、仕事を前へ進めるための刃。」
という位置づけになりました。
背丈の高い草。
密集した草。
長期間放置された敷地。
そんな現場で、
「まずは一気に刈り倒したい。」
という時には、かなり頼りになる刃だと思います。
これからも現場によってチップソー、ナイロンコード、3枚刃を使い分けながら、効率の良い方法を探していきたいと思います。
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