先日、母から一本の電話がありました。
「和室の床がフワフワするから、一度見てくれへん?」
実家の和室ということもあり、「それなら自分で直そう」と思い、床板の修繕をすることにしました。
作業を進める中で、「職人の仕事は、その場だけでは終わらない」ということを改めて実感しました。
今回は床板修繕の様子と、そこから感じた職人としての考え方についてお話ししたいと思います。
母からの一本の電話がきっかけでした
実家へ行って確認すると、畳の一部が沈み込むような状態になっていました。
原因は床板です。
長年の湿気によって傷みが進み、踏むとたわんでしまっていました。
「これは部分補修では無理やな。」
そう判断し、床板を張り替えることにしました。
朝9時から夕方4時まで、ほぼ一日仕事でした
今回の作業内容は思っていた以上に大掛かりでした。
まずは6畳の畳をすべて上げます。
そのあと古い床板を撤去しました。
実際にめくってみると、湿気でボロボロになっている箇所が3〜4か所ありました。
新しい合板を寸法に合わせて加工し、一枚ずつ貼り付けていきます。
最後に畳を元に戻し、家具や荷物もすべて元の位置へ。
気が付けば朝9時から夕方4時まで、ほぼ丸一日の作業になっていました。
DIYとはいえ、なかなかの重労働でした。
一番苦労したのは床板の撤去でした
今回、一番時間がかかったのは古い床板を外す作業です。
理由は、以前施工した大工さんの施工方法にありました。
もちろん、その当時は最善だったのかもしれません。
ですが、次に修繕することをあまり想定していない構造だったため、一枚外すだけでもかなり苦労しました。
「ここがもう少し外しやすい施工なら助かったのにな。」
そんなことを何度も思いながら作業を進めていました。
廃材処理も意外と大変でした
床板を張り替えて終わりではありません。
取り外した大量の床板も処分しなければいけません。
家庭ごみに出せるサイズまで、一枚一枚細かく切断していきます。
この作業が地味に時間も体力も使います。
DIYをされる方なら共感していただけると思いますが、片付けまでがDIYです。
ここまで終わってようやく、本当の意味で作業完了でした。
職人の腕は「次の施工」を考えているかで分かる
今回の修繕で一番感じたことがあります。
職人の仕事は、その場だけきれいに仕上げれば終わりではありません。
次に修理する人が困らない施工になっているか。
ここが本当の腕の差なのではないかと思いました。
長く使う建物だからこそ、いつか必ず次の修繕があります。
その時のことまで考えて仕事をしている職人は、本当に素晴らしいと思います。
植木屋もまったく同じです
これは庭木の管理でも同じことが言えます。
私は剪定するとき、「今きれいになればいい」とは考えていません。
来年、再来年、その先の管理がしやすい樹形を意識しています。
今回の剪定が、次の剪定を楽にする。
そんなイメージで仕事をしています。
その場限りではなく、長く庭を守っていく。
それが植木屋の仕事だと思っています。
まとめ
今回の床板修繕は、実家のDIYという形でしたが、改めて職人として大切なことを学ぶ一日になりました。
その場だけを見て仕事をするのか。
それとも、次の人、次の作業まで考えて施工するのか。
その違いが、長い目で見た仕事の質につながるのだと思います。
植木屋としても、この経験をこれからの庭づくりや剪定に活かしていきたいと思います。
庭木の剪定や管理でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
https://lp.hanatanigardenworks.com/
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