「除草剤って、木が枯れた後も土に残るんじゃないの?」
そんな疑問、実は多いです。正直にお答えします。
■ 動画やブログの反響から生まれた疑問
先日投稿した、
もみじの伐採・切り株処理の動画やブログ。
ありがたいことに、たくさんの反応をいただきました。
その中で、さらに深い疑問をいただきました。
「グリホサートって、植物に吸収された後も効き続けるんですか?」
「木が枯れた後、その成分はどうなるんですか?」
確かに気になりますよね。
今回は、造園の現場でもよく使われる除草剤「グリホサート」について、
できるだけわかりやすくお話ししたいと思います。

■ グリホサートとは?
グリホサートは、
アミノ酸系の除草剤です。
今回使用した「エイトアップ」の主成分でもあります。
特徴としては、
非選択性除草剤という点。
つまり、特定の植物だけではなく、
ほとんどの植物に効果があります。
そのため、
農業・造園・道路管理など、
さまざまな現場で広く使われています。
■ 土壌の中ではどうなるのか
まず安心材料として大事なのが、
グリホサートは土壌中でずっと残り続けるわけではありません。
土の中では、
微生物によって分解されていきます。
分解までの目安は、
・早ければ約10日
・遅くても60日程度
と言われています。
さらに、グリホサートは土壌に吸着しやすく、
土に触れると動きにくくなる性質があります。
つまり、
周囲の植物へ広がるリスクは比較的低いということです。
だから農業の現場では、
散布後に種まきをしても問題ないケースが多いです。
■ 植物に吸収された後はどうなる?
ここが今回の本題です。
グリホサートは、
植物に吸収された後、
植物体内では分解されにくい特徴があります。
吸収された成分は、
「師部(しぶ)」という、樹液の通り道を通って移動します。
簡単に言うと、
栄養を運ぶ通路みたいなものです。
そこを通って、
・生長点(新芽)
・根
・貯蔵器官
まで移動していきます。
そして、
植物が生きるために必要な、
アミノ酸の合成を止めます。
具体的には、
・フェニルアラニン
・チロシン
・トリプトファン
というアミノ酸です。
難しく聞こえますが、
簡単に言うと、
植物が成長するための材料を作れなくするイメージです。
その結果、
根まで含めて植物全体が枯れていきます。
つまり、
植物の中では、活性化したまま根まで効き続けるということになります。
■ 枯れた後はどうなるのか
では、木が枯れた後はどうなるのでしょうか。
枯れた植物体の中に残っているグリホサートも、
最終的には土壌へ戻ります。
そして、
土壌に戻った後は、
微生物によって分解されていきます。
つまり流れとしては、
植物内で活性 → 枯死 → 土壌で分解 → 不活性化
というイメージです。
■ 実用上のポイントを整理します
| 場所 | グリホサートの状態 |
|---|---|
| 土壌中 | 微生物が分解 → 約10〜60日で不活性化 |
| 植物体内(生きている間) | 活性化したまま根まで移行・枯らし続ける |
| 植物体内(枯死後) | 土壌に戻り微生物が分解・不活性化 |
実際に次の木を植える場合は、
根がしっかり枯れるまで待つことが大切です。
目安としては、
数ヶ月〜半年程度。
さらに安心したい場合は、
・根っこの撤去
・土の入れ替え
まで行うと安心です。
「これってどうなの?」
「うちの庭の場合は?」
そんな疑問があれば、
気軽にご相談ください。
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