Hanatani Garden Works

交流会で気づいた、デザインの二極化と日本の美意識

■ 交流会で感じた違和感

先日、交流会に参加した際に、WEBデザイナーの方のポートフォリオを見る機会がありました。

写真をふんだんに使い、装飾も多く、いわゆる「キラキラ系LP」と呼ばれるデザインです。

完成度の高さには素直に感心しました。

僕にはとても真似出来ない、デザイン技術の高さ、と同時にひとつの違和感もありました。

自分が作っているミニマルなLPとの方向性の違いです。

これは単なる好みの問題なのか、それとも明確な使い分けがあるのか。

キラキラVSミニマル

■ いわゆる「キラキラ系」とは何か

今回見たようなデザインは、

写真を重ねたり、装飾を多く使った「キラキラ系」と呼ばれるものです。

実はこれ、専門的にピッタリ当てはまる一語があるわけではなく、

・ビジー(情報量が多い)

・マキシマリズム(装飾を増やす方向)

といった考え方に近いものになります。

ただ現場ではもっとシンプルに、

「ギラギラ系」や「盛りデザイン」

といった言い方をされることも多いようです。

■ どちらが効果的なのか

では、どちらが正解なのか。

結論としては、

ターゲットによって変わると思います。

キラキラ系は、

・感情に訴える

・直感的に魅力を伝える

・衝動的な行動を促す

といった特徴があり、

美容やECなどの消費系と相性が良い印象です。

一方でミニマルなデザインは、

・情報を整理する

・余計な要素を削る

・信頼を積み上げる

という方向性で、

高単価・長期的な関係性を前提としたサービスに向いています。

■ 日本特有の文化なのか

こうした「情報を詰め込むデザイン」は日本独特かと思っていましたが、

韓国や台湾、東南アジアなどでも同様の傾向が見られます。

背景にあるのは、

情報量=誠実さ・お得感という価値観です。

一方で欧米や北欧では、

引き算の美学が基本になります。

■ 日本の美意識はもともと二層構造

面白いのは、日本の中でもこの二つの美意識は昔から共存していたことです。

・侘び・寂び、余白を重んじる文化

・色鮮やかで賑やかな庶民文化

つまり、

静と動の両方を持っているのが日本の特徴です。

■ 浮世絵に見る逆説

例えば浮世絵は、色は派手ですが、構図は非常にシンプルです。

無駄を削ぎ落とした配置の美しさがあります。

つまり、

装飾とミニマルを同時に扱う感覚を日本人はもともと持っているのだと思います。

■ 造園との共通点

この話は、自分の仕事にもそのまま当てはまります。

日本庭園は、

手をかけているのに自然に見せるという特徴があります。

整えているのに、整えた感じを出さない。

■ 手間を見せるか、隠すか

キラキラLPは、

手間や情報をしっかり見せる美学

ミニマルLPは、

整った状態だけを見せる美学

どちらも正解ですが、

自分の仕事は明らかに後者だと感じています。

■ まとめ

デザインの違いは、見た目ではなく、

価値の伝え方の違いです。

そして造園の仕事も同じで、

整えた跡を見せない。でも、確かに変わっている。

そんな仕事をしていきたいと改めて感じました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。


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更新: 2026/4/16